MongoDB 接続エラー: useCreateIndex と useFindAndModify オプションの廃止対応

問題の概要

MongoDB と Node.js の ODM である Mongoose を使用してデータベース接続を行う際、以下のようなエラーが発生することがあります：

MongoParseError: options useCreateIndex, useFindAndModify are not supported

このエラーは主に Mongoose のバージョン 6 以降で発生し、従来使用されていた接続オプションがサポートされなくなったことが原因です。

エラーの原因

Mongoose 6.0 のリリースにより、以下の接続オプションが廃止されました：

• useCreateIndex
• useFindAndModify
• useNewUrlParser
• useUnifiedTopology

Mongoose 6 では、これらのオプションがデフォルトで有効化され、明示的な指定は不要となりました。古いコードやチュートリアルでこれらのオプションが指定されている場合、このエラーが発生します。

解決方法

方法1: 廃止されたオプションを削除する

最も簡単な解決方法は、廃止されたオプションを接続設定から削除することです。

const mongoose = require('mongoose');
const URI = process.env.MONGODB_URL;

// 接続オプションから廃止された設定を削除
mongoose.connect(URI, (err) => {
  if (err) throw err;
  console.log('Connected to MongoDB!!!');
});

方法2: Promise ベースの接続を使用する

Mongoose 6 ではコールバック関数のサポートが縮小されているため、Promise ベースの接続方法が推奨されます。

const mongoose = require('mongoose');
const URI = process.env.MONGODB_URL;

// Promise ベースの接続
mongoose.connect(URI)
  .then(() => {
    console.log('Connected to MongoDB successfully');
  })
  .catch((error) => {
    console.error('Connection failed:', error.message);
  });

方法3: async/await を使用した接続

より現代的なアプローチとして、async/await を利用することもできます。

const mongoose = require('mongoose');
const URI = process.env.MONGODB_URL;

async function connectDB() {
  try {
    await mongoose.connect(URI);
    console.log('Connected to MongoDB successfully');
  } catch (error) {
    console.error('Connection failed:', error.message);
    process.exit(1);
  }
}

connectDB();

補足設定

strictQuery の設定

場合によっては、以下の設定を追加することで追加の警告を防ぐことができます。

mongoose.set("strictQuery", false);

接続状態の確認

接続状態を監視するには、以下のようにイベントリスナーを設定します。

const connection = mongoose.connection;

connection.on('connected', () => {
  console.log('MongoDB connection established successfully');
});

connection.on('error', (err) => {
  console.error('MongoDB connection error:', err);
});

connection.on('disconnected', () => {
  console.log('MongoDB connection disconnected');
});

バージョン互換性について

注意

古いプロジェクトを維持している場合、Mongoose のバージョンダウンも選択肢の一つですが、セキュリティアップデートやパフォーマンス改善のため、可能な限り最新バージョンへの移行を推奨します。

Mongoose 5.x を使用する必要がある場合は、以下のように特定のバージョンをインストールします。

npm uninstall mongoose
npm install mongoose@5.13.14

ただし、この方法は一時的な解決策であり、長期的にはコードを Mongoose 6 互換に更新することが推奨されます。

まとめ

Mongoose 6 では、接続オプションが簡素化され、多くの設定がデフォルトで有効化されました。エラーを解決するには：

1. 廃止されたオプション（useCreateIndex, useFindAndModify, useNewUrlParser, useUnifiedTopology）を削除
2. Promise ベースまたは async/await パターンを使用した接続方法に更新
3. 必要に応じて strictQuery 設定を追加

これらの変更により、MongoDB への接続はよりシンプルになり、将来のバージョンアップでも互換性を保ちやすくなります。