SyntaxError: Unexpected token '<', "<!DOCTYPE " JSON解析エラー
問題の概要
ReactアプリケーションでJSONデータを取得しようとした際に、SyntaxError: Unexpected token '<', "<!DOCTYPE "
というエラーが発生することがあります。このエラーは、JSON形式のデータを期待している箇所で、実際にはHTMLコンテンツ(通常はエラーページやインデックスページ)が返されていることを示しています。
原因
このエラーが発生する主な原因は以下の通りです:
- 誤ったAPIエンドポイントへのアクセス
- ポート番号の不一致(フロントエンドとバックエンドで異なるポートを使用している場合)
- 不正なJSONファイルパス
- サーバー設定の問題
- プロキシ設定の不足
解決方法
1. 正しいエンドポイントの確認
最も一般的な原因は、間違ったURLをフェッチしようとしていることです。APIサーバーが実行されている正しいポート番号を確認してください。
// 間違った例(ポート3000を使用)
useFetch("http://localhost:3000/blogs/" + id);
// 正しい例(ポート8000を使用)
useFetch("http://localhost:8000/blogs/" + id);
WARNING
常に完全なURL(プロトコルを含む)を使用してください。api.example.com
ではなくhttps://api.example.com
のように記述します。
2. プロキシ設定の追加
開発環境でCORS問題を回避するには、クライアント側のpackage.json
にプロキシ設定を追加します。
{
"name": "your-app",
"version": "1.0.0",
"proxy": "http://localhost:3001",
"dependencies": {
// 依存関係
}
}
3. サーバー側の適切な設定
Node.js/Expressサーバーでは、プロダクション環境で正しくルーティングするための設定が必要です。
const express = require('express');
const path = require('path');
const app = express();
// ミドルウェアの設定
app.use(express.json());
// プロダクション環境の設定
if (process.env.NODE_ENV === "production") {
app.use(express.static(path.join(__dirname, "client", "build")));
// APIルートはワイルドカードより前に定義
app.get('/api/data', (req, res) => {
res.json({ message: "データの例" });
});
// ワイルドカードルートは最後に定義
app.get("*", (req, res) => {
res.sendFile(path.join(__dirname, "client", "build", "index.html"));
});
}
4. フェッチリクエストの改善
フェッチリクエストには適切なヘッダーを含め、エラーハンドリングを実装しましょう。
const fetchData = async (url) => {
try {
const response = await fetch(url, {
headers: {
'Accept': 'application/json',
'Content-Type': 'application/json'
}
});
if (!response.ok) {
throw new Error(`HTTP error! status: ${response.status}`);
}
const data = await response.json();
return data;
} catch (error) {
console.error("データの取得に失敗しました:", error);
// エラー処理をここに実装
}
};
5. JSONファイルのパス確認
ローカルのJSONファイルを読み込む場合、パスが正しいか確認してください。
// 間違った相対パス
fetch('./data.json')
// 正しい相対パス(publicフォルダ内の場合)
fetch('/data.json')
デバッグのコツ
- ブラウザで直接URLにアクセス:APIエンドポイントが正しいJSONを返すか確認
- 開発者ツールのネットワークタブ:リクエストとレスポンスを詳細に確認
- try-catchブロック:エラーハンドリングを適切に実装
- 開発サーバーの使用:
npm start
で詳細なエラーメッセージを確認
TIP
本番環境にデプロイする前に、すべての環境変数(データベースURL、APIキーなど)が正しく設定されていることを確認してください。VercelやNetlifyなどのプラットフォームでは、ダッシュボードで環境変数を設定する必要があります。
まとめ
SyntaxError: Unexpected token '<', "<!DOCTYPE "
エラーは、JSONを期待している場所にHTMLが返されていることを示しています。この問題を解決するには、APIエンドポイントの確認、適切なプロキシ設定、サーバー設定の見直し、そして堅牢なエラーハンドリングの実装が重要です。
これらの解決策を試しても問題が解決しない場合は、使用しているフレームワークやライブラリのドキュメントを参照し、特定の設定や要件がないか確認してください。