Namespace not specifiedエラーの解決方法
重要
このエラーはAndroid Gradle Plugin (AGP) 8.0以降でnamespaceが明示的に定義されていない場合に発生します。2023年後半以降のAndroid Studioアップデートでは必須対応となっています。
問題の根本原因
最新のGradle(8.0+)とAndroid Gradle Plugin(AGP 8.0+)を使用する場合、以下のエラーがビルド時に発生します:
Namespace not specified. Please specify a namespace in the module's build.gradle file like so:
android {
namespace 'com.example.namespace'
}エラーメッセージが示す通り、モジュールレベルのbuild.gradleファイルにnamespaceが定義されていないことが主な原因です。
背景知識
- Android Gradle Plugin 8.0以降、マニフェストの
package属性よりbuild.gradleのnamespaceが優先されるよう変更 - Flutterプロジェクトでは特に、Androidネイティブモジュールの設定が必要
- 依存関係にあるサードパーティライブラリも
namespaceを定義していない場合、同様のエラーが発生
基本的な解決方法:アプリケーションモジュールへのnamespace追加
android/app/build.gradleファイルを開き、androidブロック内にnamespaceを追加します:
android {
namespace "com.example.xxxxx" // 実際のパッケージ名に変更
// 既存の設定はそのまま維持
compileSdkVersion flutter.compileSdkVersion
// ... その他の設定
}パッケージ名の決め方
namespaceの値は通常、マニフェストファイルに記載されているpackage属性またはdefaultConfig内のapplicationIdと一致させます:
defaultConfig {
applicationId "com.example.xxxxx"
}依存ライブラリでエラーが発生する場合の対処法
サードパーティライブラリ(特に古いバージョンのもの)がnamespaceを定義していない場合、プロジェクト全体に対してデフォルトnamespaceを設定します。
android/build.gradleファイルに以下を追加:
subprojects {
afterEvaluate { project ->
if (project.hasProperty('android')) {
project.android {
if (namespace == null) {
namespace project.group // グループ名をnamespaceとして使用
// または明示的に指定: namespace 'com.example.library'
}
}
}
}
}注意点
この設定は依存ライブラリのビルド問題を解決しますが、各モジュールに適切なnamespaceが設定されていることがベストプラクティスです。
補助的なトラブルシューティング
1. 非推奨パッケージの更新・削除
pubspec.yamlで非推奨(discontinued)とマークされているパッケージを使用している場合、エラーの原因になることがあります:
flutter pub outdated # 非推奨パッケージを確認
flutter pub upgrade # パッケージを更新2. Flutterプロジェクトの完全再生成
設定変更後のビルドが不安定な場合、プロジェクトを再生成:
flutter clean # ビルドキャッシュの削除
flutter pub get # 依存関係の再取得
flutter create . # プロジェクトファイルの再生成3. マニフェストのpackage属性移行 (オプション)
従来のAndroidManifest.xmlのpackage属性から移行する場合:
<manifest
xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
package="com.example.oldpackage"> <!-- この値をnamespace設定に流用可能 -->AGPアップグレードアシスタント(公式ドキュメント)で自動移行も可能です。
推奨される完全な設定例
android/app/build.gradleの完全なサンプル:
android {
compileSdkVersion flutter.compileSdkVersion
ndkVersion flutter.ndkVersion
namespace "com.example.xxxxx" // 必須設定
compileOptions {
sourceCompatibility JavaVersion.VERSION_1_8
targetCompatibility JavaVersion.VERSION_1_8
}
defaultConfig {
applicationId "com.example.xxxxx" // namespaceと一致が望ましい
minSdkVersion flutter.minSdkVersion
targetSdkVersion flutter.targetSdkVersion
versionCode flutterVersionCode.toInteger()
versionName flutterVersionName
}
buildTypes {
release {
signingConfig signingConfigs.debug
}
}
}::: success 確認ポイント
namespaceがモジュールレベルのbuild.gradle(app/build.gradle) に設定されているか- プロジェクトレベルの設定(android/build.gradle)に
subprojectsブロックが必要かどうか - Flutter パッケージの依存関係が最新版であるか :::
よくあるケース別解決フロー
- シンプルなアプリの場合 → アプリの
build.gradleにnamespaceを追加 - サードパーティライブラリ使用時 → プロジェクトの
build.gradleにsubprojects設定を追加 - エラーが解決しない場合
flutter cleanでキャッシュ削除${applicationName}などの変数がマニフェストにないか確認- AGPアップグレードアシスタントを実行