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Android 13 (APIレベル33) ターゲット警告の解決方法

重要

Google Play Consoleに「アプリはAndroid 13 (APIレベル33) 以上をターゲットとする必要があります」という警告が表示される場合、最新のアプリバンドルは要件を満たしているにもかかわらず、古いバージョンのアプリバンドルがアクティブ状態にあることが原因です。

問題の原因

以下の条件が揃っている場合にこの警告が発生します:

  1. 最新のアプリバンドルは targetSdkVersion 33 以上に設定済み
kotlin
// build.gradle の正しい設定例
defaultConfig {
    minSdkVersion 24
    targetSdkVersion 33 // Android 13 (API 33) をターゲット
    // 他の設定...
}
  1. しかし過去のバージョンのバンドルが以下のいずれかでアクティブ状態のまま:
    • 本番環境(Production)
    • 内部テスト(Internal Testing)
    • クローズドテスト(Closed Testing)
    • オープンテスト(Open Testing)

根本原因

Google Playは全てのアクティブなリリーストラックについて要件をチェックします。過去のバンドルが削除されない限り、警告は継続します。

効果的な解決手順

ステップ1: 影響を受けるバンドルを特定

  1. Play Consoleで 受信トレイ > 警告メッセージを選択 > 詳細を表示
  2. アプリバンドルを表示 ボタンをクリック
  3. リストに表示されたすべてのバンドルと配置先トラックを記録

ステップ2: トラックごとに新しいバンドルを配置

各アクティブトラックに対して更新を実行:

  1. 左メニューの リリース > [影響のあるトラックを選択]
  2. 新規リリースを作成 をクリック
  3. ライブラリから追加 を選択し、targetSdkVersion 33以上のバンドルにチェック
  4. リリースに追加 > レビューに提出

必須アクション

一時停止中のトラックも更新が必要です。以下のような状態のトラックは特に注意:

markdown
| バージョン | ターゲットSDK | リリース状態 |
|------------|---------------|--------------|
| 1.0.0      | 31            | 一時停止中   | ← これが問題
| 1.5.0      | 33            | アクティブ   |

ステップ3: 変更を公開して確認

  1. 保存して公開 をクリック
  2. 全てのトラックで処理が完了するまで待機 (最大24時間)
  3. 再び 受信トレイ > 警告メッセージ を確認:
    • 解決後は 影響を受けるバンドル ボタンが消滅
    • 新しい通知が表示: アプリの対象 API レベルに関する問題が解決しました

ステップ4: 追加検証

  1. App Bundle Explorer で全バージョンの状態を確認:
    • リリースステータスが アクティブ のもののみが表示されることを確認
  2. ビルド > App Bundle Explorer に移動
  3. 各バージョンの ターゲットSDK 列が33以上になっていることを確認

よくあるケース別対応

ケース1: 時間制限を過ぎてしまった場合

2023年8月31日以降に更新する場合:

  1. 受信トレイ > 警告メッセージ > 詳細を表示
  2. 更新のための追加時間をリクエスト ボタンをクリック
  3. フォームを送信し、Googleの承認を待つ

ケース2: 警告が消えない場合

  • Google Play Coreライブラリの更新:
    gradle
    // 古いライブラリ (非推奨)
    implementation 'com.google.android.play:core:1.10.3'
    
    // 新しいライブラリに置き換え
    implementation 'com.google.android.play:app-update:2.1.0'
    implementation 'com.google.android.play:review:2.0.1'
  • AndroidManifest.xmlの再確認:
    xml
    <manifest ...>
        <application
            android:targetApi="33"
            tools:targetApi="33" />
    </manifest>

ケース3: テストトラックの古いバージョン

内部・クローズド・オープンテストすべてを更新する必要があります:

  1. 最新バンドルを 内部テスト トラックに配置
  2. レビュー通過後 → クローズドテスト に昇格
  3. 再生性後 → オープンテスト に昇格

解決後の確認事項

  1. Policy status ページで警告が消えていること
  2. 受信トレイに解決通知が届いていること:
    件名: 対象APIレベルに関するポリシー警告が解決されました
    本文: アプリの最近のポリシー警告は対処されました。

:::success 最終対策 上記すべてを実施しても警告が残る場合、Google Playサポートに直接連絡し以下のテンプレートを使用:

【件名】API 33警告の誤検知
【本文】警告番号: [表示された警告ID]、
該当バンドル: [バンドルバージョン]、
全トラック更新済みの証拠: [スクリーンショット添付] :::

このプロセスを完了すれば、アプリの更新がブロックされることはなくなり、警告も完全に解消されます。