VS CodeでTypeScriptプロジェクトのIntellisenseが無限ロードする問題の解決法
VS CodeでTypeScriptプロジェクトを操作中、変数やメソッド上にマウスをホバーすると「ロード中」状態が永遠に続き、Ctrl+クリック
による定義移動が不能になる問題が発生する場合があります。問題は特定の大規模プロジェクトで顕著で、チームメンバー間でも再現条件が異なる特徴があります。
問題の背景
- VS Codeバージョン
1.95.2
以降で発生(旧バージョンでは正常動作) - 原因は主に 拡張機能の競合 特にGitHub Copilotが関連
- 再起動で一時回復するが、1時間程度で再発
恒久的解決策
下記の手順を順に試してください(最も効果的な順):
1. GitHub Copilotの無効化または再起動
根本解決となる最多報告手法:
bash
# VS Codeコマンドパレット(Ctrl+Shift+P)で実行:
> Extensions: Disable Specific Extension
→ GitHub Copilot を選択
TIP
一時回復なら:
- Copilotを完全アンインストール
Extensions: Restart Extension Host
で拡張機能ホスト再起動
2. VS Code設定のリセット
設定ファイル破損時の対処法:
bash
# 設定ディレクトリをバックアップ後削除
rm -rf ~/.config/Code # Linux/macOS
rmdir /s %APPDATA%\Code # Windows(管理者コマンドプロンプト)
代案:~/.config/Code
を別名でリネーム後、VS Code再起動
3. TypeScriptバージョンの切り替え
- 下部ステータスバーの
{}TS
アイコンクリック - ワークスペースバージョン ↔ VS Code組み込みバージョン交互切り替え
- 「TypeScriptの再起動」 オプションを選択
Vite/Reactユーザー向け
@vitejs/plugin-react
の最新版へ更新:
bash
npm install @vitejs/plugin-react@latest
効果が一時的な場合の追加対策
- 拡張機能のホストプロセス制限:
settings.json
に追記:json{ "typescript.tsserver.maxTsServerMemory": 4096, "typescript.tsserver.watchOptions": { "watchFile": "useFsEvents" } }
- Node_modulesキャッシュクリア:bash
rm -rf node_modules/.cache # npmの場合 del /f /q node_modules\.cache # Windows
予防策とベストプラクティス
ワークスペース推奨拡張機能の採用:
.vscode/extensions.json
に必須拡張機能を明示json{ "recommendations": [ "vscode.typescript-language-features" ], "unwantedRecommendations": ["github.copilot"] }
TSサーバーログの分析:
bash> Developer: Set Log Level... → Trace > TypeScript: Open TS Server log
ログ内で
ERR
/WARN
検索 → 高負荷処理を特定マルチルートワークスペース分割:
大規模プロジェクトではtsconfig.json
を機能単位で分割
:::success 最新の安定版VS Code(1.96.0
以降)ではCopilot連携が改善されています。環境再構築が困難な場合は、VSCodiumでの動作検証も有効です。