ServerManager 'user_info' attribute error in pgAdmin
問題の概要
PostgreSQLの管理ツールであるpgAdminを使用している際に、'ServerManager' object has no attribute 'user_info'
というエラーが発生する問題があります。このエラーは、サーバー接続の作成やデータベースの管理操作中に頻繁に発生します。
エラーの原因
このエラーの主な原因は以下のとおりです:
PostgreSQLのバージョン互換性の問題 - PostgreSQL 15以降では
pg_database
テーブルからdatlastsysoid
カラムが削除されましたが、古いバージョンのpgAdminがこの変更に対応していない混在したインストール - PostgreSQLバンドル版のpgAdminと個別にインストールしたpgAdminが競合している
不足している依存関係 - Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージなどの必要なコンポーネントが欠落している
設定ファイルの破損 - pgAdminの設定ファイルが損傷している
解決方法
方法1: pgAdminのバージョンアップグレード
最も効果的な解決策は、pgAdmin4のバージョン6.15以降にアップグレードすることです。新しいバージョンではPostgreSQL 15の変更に対応しています。
TIP
公式サイトから最新版のpgAdminをダウンロードしてください: https://www.pgadmin.org/download/
方法2: PostgreSQLとpgAdminの完全再インストール
一部のケースでは、PostgreSQLとpgAdminの両方を完全に再インストールする必要があります。
# コントロールパネルから以下をアンインストール:
# - PostgreSQL
# - pgAdmin4
# 残存フォルダを削除:
rmdir /s "C:\Program Files\PostgreSQL"
rmdir /s "C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\pgAdmin"
# 公式インストーラーからPostgreSQLとpgAdminを再インストール
方法3: 設定ファイルのリセット
pgAdminの設定ファイルを削除して再起動する方法:
- pgAdminを終了する
- 以下のフォルダを削除またはリネーム:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\pgAdmin
- pgAdminを再起動する
WARNING
この操作により保存された接続情報や設定が失われるため、バックアップを取ってから実行してください。
方法4: Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストール
Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが欠落している場合、以下の手順でインストールします:
- Microsoft公式サイトからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行して再起動
- pgAdminを再起動
予防策
将来の互換性問題を防ぐための建议:
- バージョンの一貫性:PostgreSQLとpgAdminのバージョンを一致させる
- 公式インストーラーの使用:PostgreSQLとpgAdminは公式のバンドルインストーラーを使用する
- 定期的なアップデート:ソフトウェアを定期的に最新バージョンに更新する
まとめ
'ServerManager' object has no attribute 'user_info'
エラーは、主にバージョン互換性の問題によって発生します。最新版のpgAdminへのアップグレード、またはPostgreSQLとpgAdminの完全再インストールによって解決できる場合がほとんどです。問題が続く場合は、設定ファイルのリセットや依存関係の確認を実施してください。