Google Play ポリシー違反「無効なデータ安全セクション」の解決方法
問題の概要
Google Play Consoleで「無効なデータ安全セクション」のポリシー違反通知を受け取る場合、アプリのデータ収集・共有実態とデータ安全セクションの内容に不一致があることを意味します。特に以下のデータタイプに関する問題が頻発しています:
Device Or Other IDs(広告ID、Android ID、IMEI、BSSIDなど)
このエラーは、アプリが何らかのユーザーデータを収集・共有しているにもかかわらず、それがデータ安全セクションで適切に開示されていない場合に発生します。
ソリューション
方法1:手動でのデータ安全セクション設定(推奨)
最新情報(2024年4月時点)
Google Play Consoleのインターフェースは定期的に更新されます。以下の手順は現在のバージョンに基づいています。
以下の手順でデータ安全セクションを正確に設定してください:
- Google Play Console を開く
- アプリコンテンツ → データの安全性 → 管理 を選択
- 概要画面で 次へ をクリック
初期設定の質問に回答:
- アプリは必要なユーザーデータタイプを収集または共有しますか? → はい
- アプリで収集されるすべてのユーザーデータは転送中に暗号化されますか? → はい
- ユーザーが自分のデータを削除するよう要求する方法を提供していますか? → はい
データタイプの選択:
以下のデータタイプを選択してください:
- 個人情報 → ユーザーID
- アプリアクティビティ → アプリのインタラクション
- アプリ情報とパフォーマンス → クラッシュログ、診断、その他のアプリパフォーマンスデータ
- デバイスまたはその他のID → デバイスまたはその他のID
各データタイプの詳細設定:
重要
広告ネットワーク(AdMobなど)を使用している場合の設定例:
- このデータは収集、共有、またはその両方ですか? → 収集、共有
- このデータは一時的に処理されますか? → はい、この収集データは一時的に処理されます
- このデータはアプリに必要ですか、それともユーザーが収集するかどうかを選択できますか? → データ収集は必須(ユーザーはこのデータ収集をオフにできません)
- このユーザーデータが収集される理由は? → 広告またはマーケティング
最後に送信して審査を待ちます。
方法2:CSVファイルによる一括設定
注意
外部から提供されたCSVファイルを使用する場合は、信頼できるソースからのみダウンロードしてください。セキュリティリスクに注意しましょう。
- Google Play Consoleで データの安全性 セクションを開く
- 右上の CSVファイルからインポート を選択
- 適切なデータ安全フォーマットのCSVファイルをアップロード
- 保存して送信
よくある間違いと対処法
重要ポイント
- 広告ライブラリ使用時: AdMob、Facebook SDKなどの広告ネットワークは自動的にデバイスIDを収集するため、必ず開示が必要です
- 「一時的処理」の意味: データがメモリ上でのみ処理され、永続的に保存されないことを意味します
- ユーザー選択権: 広告目的のデータ収集は通常「必須」設定とします
審査までの流れ
設定を送信後、Google Playチームによる審査が行われます。通常24-48時間以内に結果が通知されます。却下された場合は、指摘された箇所を修正して再提出してください。
予防策
- アプリに新しいライブラリやSDKを追加する際は、そのデータ収集実態を必ず確認する
- 定期的にデータ安全セクションを見直し、最新の状態を保つ
- サードパーティライブラリの更新時にデータ収集方法が変更されていないか確認する
正しく設定すれば、このポリシー違反は解決可能です。正確な情報開示を心がけ、ユーザーの信頼を維持しながらアプリを運用しましょう。