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IntelliJ IDEAの旧UIへの戻し方

問題の核心

IntelliJ IDEAは2022年半ば頃から新しいユーザーインターフェース(新UI)を段階的に導入しています。新しいUIは初期にはオプトイン式のプレビューで提供されていましたが、最新バージョン(2024.2以降)ではデフォルトUIとなりました。しかし多くの開発者が下記の理由で旧UIに戻したがっています:

  • 慣れ親しんだワークフローの変更による生産性低下
  • ツールバーカスタマイズの消失
  • 操作手順の増加(クリック数の増加)
  • 視覚的な好みや作業効率の違い

重要バージョン情報

異なるIntelliJ IDEAバージョンで旧UI復元方法が異なります:

  • 2024.2以降: プラグイン実装必須
  • 2022.3~2024.1: 設定メニューから切替可能
  • 2022.2: レジストリ編集が必要

バージョン別ソリューション

2024.2以降で旧UIを復元する方法

最新バージョンのIntelliJ IDEAではClassic UIプラグインのインストールが唯一の公式解決策です。

bash
1. `File | Settings | Plugins` を開く
2. "Marketplace" タブを選択
3. 検索バーに "Classic UI" と入力
4. "Install" ボタンをクリック
5. IDEを再起動
markdown
ネットワーク制限環境では:
1. [Classic UIプラグイン公式サイト](https://plugins.jetbrains.com/plugin/24468-classic-ui)から直接ダウンロード
2. `File | Settings | Plugins | ⚙️ | Install Plugin from Disk` で手動インストール

構成バックアップの推奨

プラグイン導入前に設定をエクスポート:

  1. File | Manage IDE Settings | Export Settings
  2. 設定バックアップファイルを安全な場所に保存

2022.3~2024.1で旧UIに戻す方法

このバージョン範囲ではGUI設定で直接切り替えられます:

  1. File | Settings | Appearance & Behavior
  2. "New UI" セクションを開く
  3. "Enable new UI" のチェックボックスを無効化
  4. 適用後IDEを再起動

新UI無効化設定画面

2022.2で旧UIに戻す方法(初期プレビュー期間)

最初の新UIプレビュー利用者はレジストリ操作が必要でした:

  1. Help | Find Action (ショートカット: Ctrl+Shift+A)
  2. "Registry..." と入力して選択
  3. "ide.experimental.ui" を検索
  4. 値のチェックボックスを無効化
  5. IDEを再起動

トラブルシューティングとベストプラクティス

プラグイン導入後の問題対処法

Classic UIプラグイン適用後UIが不安定な場合:

  • プラグイン再インストール:Plugins > Installed > Classic UI ⚙️ > Uninstall後再起動し再インストール
  • 構成リセット:
    File | Manage IDE Settings | Restore Default Settings...

代替ソリューション:バージョンダウングレード

最終手段として検討

どうしてもUI問題が解決しない場合:

  1. 旧バージョン公式ダウンロードページから過去バージョンを入手
  2. 新バージョンの設定をエクスポート
  3. 旧バージョンインストール後に設定をインポート
メリット:完全に既知のUI環境を維持  
デメリット:最新機能・セキュリティ更新が受けられない

UI移行に伴う留意事項

  • カスタマイズ制限:新UIでは一部ツールバー配置やアイコンが固定化され、従来の自由度が減少
  • 設定継承問題:公式ドキュメントのレガシーUI移行ガイドでも完全な互換性は保証されない
  • 長期的展望:JetBrainsはClassic UIプラグインの継続的メンテナンスを約束していますが、いずれ非推奨となる可能性に備えるべき

最適アプローチのまとめ

バージョン推奨方法代替案
2024.2+Classic UIプラグインバージョンダウングレード
2022.3-2024.1設定メニュー切替プラグイン先行導入
2022.2レジストリ編集バージョンアップデート

技術選定アドバイス
企業環境でネットワーク制限がある場合は、IT部門と連携しプラグインの事前承認取得か、LTS(長期サポート)バージョンの継続使用を協議してください。

旧UIの復元は開発体験に直結するため、プロジェクト要件と生産性バランスを考慮し最適なソリューションを選択しましょう。