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HomebrewでJavaをインストールする方法

macOSでJavaをインストールする際、Homebrewを使用すると簡単に最新バージョンを管理できます。この記事では、Homebrewを使ったJavaのインストール方法と、複数バージョンの管理方法について詳しく説明します。

基本的なインストール方法

最も簡単な方法は、以下のコマンドを実行するだけです:

bash
brew install java

インストール後、以下のコマンドで確認できます:

bash
java -version

正常にインストールされると、次のような出力が表示されます:

openjdk 21.0.7 2025-04-15
OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 21.0.7)
OpenJDK 64-Bit Server VM Homebrew (build 21.0.7, mixed mode, sharing)

WARNING

もし「Unable to locate a Java Runtime」というエラーが表示される場合は、シンボリックリンクの作成が必要です(後述)。

特定バージョンのインストール

特定のJavaバージョン(例:Java 11)をインストールする場合:

bash
brew install openjdk@11

シンボリックリンクの作成

HomebrewでインストールしたJavaをシステムが認識できるようにするには、シンボリックリンクを作成する必要があります:

bash
sudo ln -sfn /opt/homebrew/opt/openjdk@11/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk-11.jdk

TIP

正確なパスはbrew info openjdk@バージョンコマンドで確認できます。出力された指示に従ってシンボリックリンクを作成してください。

PATHの設定

Javaの実行ファイルへのPATHを通すには、シェル設定ファイル(.zshrcまたは.bash_profile)に以下を追加します:

bash
export PATH="/opt/homebrew/opt/openjdk@11/bin:$PATH"

変更を反映させるには:

bash
source ~/.zshrc  # または source ~/.bash_profile

複数バージョンの管理

方法1: エイリアスを使用する

複数のJavaバージョンをインストールし、エイリアスで切り替える方法:

bash
# 各バージョンをインストール
brew install openjdk@8
brew install openjdk@11
brew install openjdk@17
brew install openjdk@21

# .zshrcにエイリアスを追加
alias j8="export JAVA_HOME=/usr/local/opt/openjdk@8 ; java -version"
alias j11="export JAVA_HOME=/usr/local/opt/openjdk@11 ; java -version"
alias j17="export JAVA_HOME=/usr/local/opt/openjdk@17 ; java -version"
alias j21="export JAVA_HOME=/usr/local/opt/openjdk@21 ; java -version"

方法2: jenvを使用する

より高度なバージョン管理にはjenvを使用します:

bash
# jenvのインストール
brew install jenv

# シェル設定
echo 'export PATH="$HOME/.jenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(jenv init -)"' >> ~/.zshrc

# jenvの初期化
eval "$(jenv init -)"

# Javaのインストールとjenvへの追加
brew install openjdk@23
jenv add /opt/homebrew/opt/openjdk@23/libexec/openjdk.jdk/Contents/Home/

# グローバルバージョンの設定
jenv global openjdk64-23.0.1

トラブルシューティング

シンボリックリンクが機能しない場合

brew info openjdkコマンドで正確なシンボリックリンクコマンドを確認してください:

bash
brew info openjdk

出力内の指示に従って正しいシンボリックリンクを作成します。

JAVA_HOMEの設定

アプリケーションがJAVA_HOMEを要求する場合:

bash
export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home)

この行をシェル設定ファイルに追加することで永続化できます。

インストール済みバージョンの確認

システムにインストールされている全てのJavaバージョンを確認するには:

bash
/usr/libexec/java_home -V

まとめ

Homebrewを使えば、Javaのインストールとバージョン管理が簡単に行えます。基本的なインストールから複数バージョンの管理まで、必要な操作を把握しておくことで、開発環境のセットアップがスムーズになります。

INFO

HomebrewでインストールできるJavaはOpenJDKです。Oracle JDKが必要な場合はbrew install --cask oracle-jdkを使用できます。

最新の情報については、常にbrew infoコマンドで確認することをおすすめします。Homebrewのフォーミュラは定期的に更新されるため、パスやインストール方法が変わる可能性があります。