App Store Connect Operation Error - Asset Validation Failed
iOSアプリをApp Storeに提出する際、「App Store Connect Operation Error - Asset Validation Failed」というエラーに遭遇することがあります。このエラーは様々な原因で発生する可能性があり、解決策も多岐にわたります。本記事では、このエラーの主な原因と効果的な解決方法を詳しく解説します。
エラーの原因
このエラーは主に以下のような原因で発生します:
- アプリアイコンの設定問題
- バージョン番号の不備
- アセットのアルファチャンネル問題
- プロビジョニングプロファイルの有効期限切れ
- デバイス向け設定の不整合
主要な解決策
1. アプリアイコンの確認と修正
アプリアイコンに問題がある場合、以下の点を確認してください:
プロジェクト構造:
/YourApp/
└── ios/
└── Runner/
└── Assets.xcassets/
├── AppIcon.appiconset/
│ ├── Contents.json
│ ├── icon-1024.png
│ └── ...(各種サイズのアイコン)
└── ...(その他のアセット)
重要
すべての必須アイコンサイズが正しく設定されていることを確認してください。iPhoneとiPadの両方をサポートする場合、両方のデバイス向けアイコンが必要です。
アプリアイコンのアルファチャンネル(透明度)がある場合、特に1024pxのApp Store用アイコンからはアルファチャンネルを削除する必要があります。
アルファチャンネルの削除方法
- アイコンファイルを開く
- 「ファイル」→「エクスポート」を選択
- 「アルファ」のチェックを外す
- 画像を上書き保存する
2. バージョン番号の管理
既にApp Storeに承認済み(未リリース含む)のバージョンと同じ番号を使用することはできません:
# pubspec.yaml (Flutterの場合)
version: 1.0.1+1 # バージョンとビルド番号を increment
Xcodeでは以下の場所でバージョンを確認・変更できます:
- プロジェクトナビゲーターでプロジェクトを選択
- 「General」タブを開く
- 「Identity」セクションの「Version」と「Build」を更新
TIP
現在のバージョンが承認済みだが未リリースの場合:
- バージョン番号を増やす
- またはApp Store Connectでリリースをキャンセルしてから再提出
3. Transporterアプリを使用した詳細エラーの確認
Xcodeの検証では詳細なエラー情報が得られない場合、Transporterアプリを使用すると詳細なエラーメッセージを確認できます:
1. Xcodeオーガナイザーでアーカイブを選択
2. 「Distribute App」をクリック
3. 「Export」を選択して処理を進める
4. IPAファイルを生成
1. Mac App StoreからTransporterをインストール
2. 生成したIPAファイルをTransporterにドラッグ
3. 「Deliver」をクリック
4. 詳細なエラーメッセージを確認
4. プロビジョニングプロファイルの確認
証明書やプロビジョニングプロファイルの有効期限切れもこのエラーの原因となります:
- Apple Developerポータルで証明書の有効期限を確認
- Xcodeで「Automatically manage signing」を無効にしてから再有効化
- プロビジョニングプロファイルを再ダウンロード
5. デバイス向け設定の確認
アプリがサポートするデバイス向けの設定に不整合がある場合にもこのエラーが発生します:
- Xcodeの「General」タブで「Deployment Info」を確認
- サポートするデバイス(iPhone/iPad)にチェックが入っているか確認
- 各デバイス向けに必要なアセットがすべて揃っているか確認
その他の考慮事項
- Flutter開発者:
pubspec.yaml
のバージョンとXcodeのバージョンが一致しているか確認 - 新しいプロジェクト: 初回アップロード時はAssetsフォルダにアプリアイコンが必須
- Watchアプリ: HealthKit使用時はInfo.plistに適切な説明を追加
まとめ
「App Store Connect Operation Error - Asset Validation Failed」エラーは、主にアセット関連の設定不備やバージョン管理の問題で発生します。エラーの根本原因を特定するために、Transporterアプリを活用して詳細なエラーメッセージを確認することをお勧めします。系統立ったアプローチで問題を解決し、スムーズなアプリ審査提出を実現してください。