VS Code で SVG をテキストエディタで開く方法
Visual Studio Code 1.97 以降のバージョンで、SVG ファイルが画像プレビューで開かれてしまい、ソースコードを編集できない問題に悩まされていませんか?この動作は最新アップデートで導入された新機能が原因です。本記事ではコード編集モードに戻す具体的な解決方法を解説します。
問題の詳細
2025年1月にリリースされた VS Code 1.97 から、SVG (Scalable Vector Graphics) ファイルを開くとデフォルトで画像プレビューが表示されるようになりました:
デフォルトで画像表示されるSVGサンプル
この変更により:
- SVGソースコードが直接編集できない
- コードハイライト機能が使えない
- 開発ワークフローが中断される
特にWeb開発者やSVG画像を手動で編集する必要があるユーザーにとって大きな弊害となります。
永続的解決法:settings.json の編集(推奨)
VS Codeの設定ファイルを変更して、すべてのSVGファイルをテキストエディタで開くように設定します。
手順
- VS Codeで
Ctrl + ,
(Win/Linux)またはCmd + ,
(Mac)を押して設定を開く - 検索ボックスに
workbench.editorAssociations
と入力 - 「設定」タブで「JSON で編集」をクリック
{
// 既存の設定はそのまま保持
// 以下を追加:
"workbench.editorAssociations": {
"*.svg": "default"
}
}
動作原理
"*.svg": "default"
: SVG拡張子ファイルに対しデフォルトのエディタ(テキストモード)を使用- 全プロジェクトで一貫した動作を保証
- 将来のVS Codeアップデートでも設定が維持される
workbench.editorAssociationsの設定画面
GUIによる代替方法:右クリックメニューから設定
設定ファイルを直接編集したくない場合、グラフィカルインターフェースから設定できます。
- エクスプローラーでSVGファイルを右クリック
開くアプリケーションの選択
を選択既定のエディタを構成...
をクリックText Editor (built-in)
を選択
この方法は:
- ワンタイム設定で完結
- 初級者に優しい操作体系
- 特定プロジェクトのみに適用可能
制限事項
右クリックメニュー方式の場合、設定が「ワークスペース設定」に保存される場合があります。全プロジェクトで適用するにはsettings.json編集が確実です
補足情報:変更が反映されない場合のトラブルシューティング
設定を変更しても動作が変わらない場合は:
- VS Codeを完全に再起動
- 競合する拡張機能を無効化
@builtin svg
で検索して内蔵SVG拡張機能を確認
- 設定の競合をチェック
- コマンドパレット(
Ctrl + Shift + P
)でPreferences: Open Settings (UI)
を開き - "svg editor"関連の設定項目を確認
- コマンドパレット(
まとめ
方法 | 難易度 | 適用範囲 | 永続性 |
---|---|---|---|
settings.json編集 | 中級 | グローバル | ⭐⭐高い |
右クリックメニュー | 初級 | ワークスペース単位 | ⭐中 |
VS CodeのSVGプレビュー機能はデザイナー向けには便利ですが、開発者にとっては不便な場面があります。コード編集を優先したい場合は、上記の設定変更により元のテキストエディタモードに戻せます。最新のVS Code環境でもソースコード直接編集を継続したい方は、workbench.editorAssociations
設定を強く推奨します。