JSONファイルを自動整形して表示する方法
Visual Studio CodeでJSONファイルを扱う際、1行に圧縮されたデータを毎回手動で整形するのは面倒ではありませんか?本記事では、JSONファイルを自動的に整形表示する効率的な方法を解説します。
問題点:手動整形の煩雑さ
JSONファイルを扱う際、以下の課題に直面することがあります:
- 1行に圧縮されたJSONデータの可読性が低い
- 毎回手動で整形(Shift+Alt+F)する手間
- ファイルが定期的に更新され、再整形が必要になる
解決策:キーボードショートカットによる迅速な整形
最も基本的かつ効果的な方法は、VS Codeの組み込みキーボードショートカットを使用することです:
プラットフォーム | ショートカットキー |
---|---|
Windows | Shift + Alt + F |
Mac | Shift + Option + F |
Linux | Ctrl + Shift + I |
このショートカットはVS Codeに標準で組み込まれており、追加の拡張機能をインストールする必要はありません。
使用手順
- JSONファイルを開く
- ショートカットキーを押す
- ファイルが自動的に整形される
- 保存(
Ctrl+S
)で変更を確定
重要な設定:Keep Linesオプション
場合によっては、整形が期待通りに動作しないことがあります。これは「JSON > format: Keep Lines」設定が有効になっている可能性があります。
// settings.json
{
"json.format.keepLines": false // デフォルトはfalse
}
注意点
Keep Lines
が有効になっていると、1行のJSONファイルや同じ行に複数のキー/値があるJSONは期待通りに整形されません。この設定を無効にして再度整形してください。
拡張機能を使用する方法
より高度な機能が必要な場合、拡張機能の導入も検討できます:
推奨拡張機能
- JSON (Microsoft公式) - 基本的なJSONサポート
- JSON Prettifier - 専門的な整形機能
- Meezilla JSON - 追加の整形オプション(
Cmd/Ctrl+Shift+J
でクイック整形)
# VS Code内で実行
ext install json
# または
ext install JSON Prettifier
{
"editor.formatOnSave": true,
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
}
自動整形の設定
より効率的に作業するために、自動整形設定を有効にすることができます:
// settings.json
{
"editor.formatOnSave": true,
"editor.formatOnType": true,
"[json]": {
"editor.defaultFormatter": "vscode.json-language-features"
}
}
自動保存時の注意
formatOnSave
を有効にすると、保存時に自動的に整形されますが、場合によっては意図しない変更が加えられる可能性もあるため、重要なファイルでは注意が必要です。
まとめ
JSONファイルの自動整形には、以下のアプローチが効果的です:
- 標準ショートカット:最も簡単で確実な方法
- 設定の確認:
Keep Lines
オプションを適切に設定 - 拡張機能:追加機能が必要な場合に導入
- 自動化設定:
formatOnSave
で効率化
これらの方法を組み合わせることで、JSONファイルの可読性を大幅に向上させ、開発効率を高めることができます。