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Visual Studio Codeの「拡張機能の取得中にエラーが発生しました XHR失敗」エラーと解決策

問題の概要

Visual Studio Code (VSCode) で拡張機能を検索またはインストールしようとすると、「拡張機能の取得中にエラーが発生しました。XHR失敗」というエラーが発生することがあります。この問題は、VPNの使用後やネットワーク設定の変更後に頻繁に発生します。

エラーの特徴

  • 拡張機能マーケットプレイスにアクセスできない
  • 拡張機能の検索結果が表示されない
  • 手動での拡張機能インストールは可能な場合がある

主要な解決方法

1. プロキシ設定の確認と修正

VSCodeのプロキシ設定が不正な場合にこのエラーが発生することがあります。

json
{
    "http.proxy": "",
    "http.proxyAuthorization": null,
    "http.proxySupport": "on",
    "http.systemCertificates": true
}

設定方法:

  1. F1キーを押してコマンドパレットを開く
  2. 「ユーザー設定」と入力して選択
  3. 「proxy」で検索
  4. 関連する設定を上記の通りに修正

2. システム環境変数の確認

システムに設定されたHTTPプロキシ環境変数がVSCodeの動作に影響を与えている可能性があります。

Windowsでの確認方法:

  1. コントロールパネル → システムとセキュリティ → システム
  2. 「システムの詳細設定」→「環境変数」
  3. HTTP_PROXYHTTPS_PROXY変数を確認
  4. 不要な場合は削除または無効化

macOS/Linuxでの確認:

bash
# 環境変数の確認
env | grep -i proxy

# 一時的に無効化
unset HTTP_PROXY
unset HTTPS_PROXY

3. VPNとネットワーク接続の確認

VPNを使用している場合、以下の手順を試してください:

  1. VPNを一時的に無効化
  2. VSCodeを再起動
  3. 拡張機能の検索を試す
  4. 問題が解決した場合は、VPNプロバイダの設定を見直す

VPN使用時の注意

一部のVPNサービスはMicrosoftのサービスへの接続をブロックする場合があります。VPNの設定や地域を変更してみてください。

4. システムインストーラーの使用

ユーザーインストーラーで問題が発生する場合は、システムインストーラーを使用してみてください。

  1. VSCodeをアンインストール
  2. VSCode公式サイトからシステムインストーラーをダウンロード
  3. システムインストーラーで再インストール

その他の解決策

証明書エラーを無視して起動

一時的な解決策として、証明書エラーを無視してVSCodeを起動する方法があります:

bash
# Windows
code --ignore-certificate-errors

# macOS
open -a "Visual Studio Code" --args --ignore-certificate-errors

# Linux
code --ignore-certificate-errors

注意

この方法はセキュリティリスクがあるため、拡張機能のインストール後は通常の方法で再起動してください。

ファイアウォール設定の確認

WindowsファイアウォールがVSCodeの通信をブロックしている可能性があります:

  1. Windowsセキュリティ → ファイアウォールとネットワーク保護
  2. 「アプリをファイアウォールを通じて許可」
  3. 「設定の変更」をクリック
  4. 「別のアプリの許可」でVSCode実行ファイルを追加

設定の完全リセット

上記の方法で解決しない場合、VSCodeの設定を完全にリセットしてみてください:

  1. VSCodeを終了
  2. 以下のフォルダを削除(またはバックアップ後にリネーム):
    • Windows: %APPDATA%\Code%USERPROFILE%\.vscode
    • macOS: ~/Library/Application Support/Code~/.vscode
    • Linux: ~/.config/Code~/.vscode
  3. VSCodeを再起動

根本原因と予防策

このエラーの主な原因は、ネットワーク接続の問題とプロキシ設定の競合です。以下の点に注意することで予防できます:

  1. プロキシ設定の一貫性: システム環境変数とVSCodeの設定でプロキシ設定が矛盾しないようにする
  2. VPN使用時の注意: VPNソフトウェアの設定がHTTP通信を妨げないようにする
  3. 定期的な更新: VSCodeを最新バージョンに保つ
  4. 設定のバックアップ: 定期的に設定ファイルのバックアップを取る

緊急時の対処法

どうしても解決しない場合、Visual Studio Code Marketplaceから拡張機能を手動でダウンロードし、VSIXファイルからインストールすることができます。

まとめ

「XHR失敗」エラーは主にネットワーク関連の設定問題が原因です。プロキシ設定の確認から始め、順次他の解決策を試すことをおすすめします。ほとんどの場合、上記のいずれかの方法で問題は解決します。

問題が解決しない場合は、VSCodeのGitHubリポジトリで既知の問題がないか確認するか、新しいIssueとして報告してください。