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VS Codeで貼り付けが遅い問題の解決策

Visual Studio Codeでテキスト貼り付け時に数秒の遅延が発生する問題は、主に設定や拡張機能の競合が原因です。WSL環境や特定の言語機能が関係するケースが多く報告されています。


主要な解決方法

1. 貼り付け時の自動更新を無効化

TypeScript/JavaScriptプロジェクトで遅延が起きる場合、import文の自動更新機能が原因です。以下を設定に追加:

json
"typescript.updateImportsOnPaste.enabled": false,
"javascript.updateImportsOnPaste.enabled": false

理由

ファイル貼り付け時に依存関係を自動解決する処理が重くなります。無効化で即時反映されます。

2. ペースト形式の自動推測をオフ

リモート環境(SSH/WSL)ではクリップボード形式の交渉が遅延要因に。次を設定:

json
"editor.pasteAs.enabled": false

注意

無効化でシンタックスハイライトが適用されなくなりますが、パフォーマンスは改善されます。

3. 拡張機能の競合を特定

上記設定でも改善しない場合は、拡張機能を調査:

  1. Ctrl+Shift+P(Win/Linux)でコマンドパレットを開く
  2. Help: Start Extension Bisect を実行
  3. 指示に従い再起動ごとに貼り付けテスト
  4. 原因拡張を特定(例:Jupyter拡張が多い)
操作の流れ

補足情報

  • 回避アクション: 貼り付け時にCtrl+ZCtrl+Yで強制再描画
  • 環境要因: WSL/SSH接続時は特に顕著。ローカル設定とリモート設定の同期を確認
  • 根本解決: VS Codeチームによる修正進行中 (Issue #235959)

ℹ️ 最終更新: 2025年6月時点で有効な対策。バージョン1.96以降で広く報告されています。